車を所有していれば、売るのか、どうするのかはその時によって違うのですが、どんな形であれ、いずれは手放す時がきます。
多くの方が、次に購入する車の資金に…と考えると思います。
そこで、マニュアル車とオートマ車、売るときに知っておきたいポイントについてお話しします。
マニュアル車とオートマチック車、各々の普及率は…？
日本は先進国の中でも、オートマチック車の普及率９割と、ダントツに高い国です。
オートマ限定免許が１９９１年に解禁されてからというもの、少しずつその比率を上げてきました。
それに比べて、ヨーロッパ各国は１～２割程度にとどまっています。
日本では、取得する運転免許も、女性を中心に乗りやすさを理由としてオートマ限定を選択する人が多いようです。
なので、日常的に使用する車は、オートマ車を選ぶ人が圧倒的に多くなります。
新車販売される車も必然的にオートマ車が多数を占めることになります。
今人気のミニバンやエコカーだけでなく、レクリエーションやキャンプなどで活用される移動交通手段と居住空間を併せ持つＲＶ車も、以前はマニュアル車が人気でしたが、オートマ機能が著しく向上したため、オートマ車人気に傾いています。
しかも、今はごく一部の限られた車種だけですが、オートマ限定免許で運転が可能な、２ペダル式のマニュアル車であるセミオートマ車という車種が登場しています。
その需要が増えてしまうと、純粋な３ペダル式のマニュアル車は市場からどんどん減少することになるかもしれません。
そうなると、中古車市場も当然、オートマ車のほうが需要が高くなりますから、査定額も、今人気のミニバンやエコカーだと、マニュアル車に比べて、オートマ車の方が値を高くつけやすいことになります。
だからこそ、売るときのことを考えるとすれば、オートマ車の方が買い手がつきやすい分、有利と言えます。
スポーツカータイプのマニュアル車の需要は…？
マニュアル車の需要は、スポーツカータイプやトラックなどの限定された車種になります。
特に、スポーツカータイプを選択する人は、運転や外観などにおいて、車好きな人が多く、こだわりを求めるがゆえに、操縦感や走りを楽しめるマニュアル車を選ぶ人が多くなります。
様々な市場で言われているのと同様に、価格の変動は、中古車の市場も需要と供給のバランスによります。
マニュアル車の新車需要は、オートマ人気や前述のセミオートマ車の登場で１割を切っていますし、さらに２０１４年モデルから、日産のスカイラインがセミオートマ車を登場させていて、純粋な３ペダルのマニュアル車の存続が危ぶまれるようにも思えます。
しかし、スポーツカータイプのマニュアル車の需要はまだ十分にあります。
セミオートマ車の登場でさらに需要が狭くなったように思われるマニュアル車ですが、生産が少なくなった…ということは、供給が需要を下回るわけで、中古車で購入しなければマニュアル車が手に入らない車種も出てくるということです。
そうなれば、スポーツカータイプのミッション車の中古車価格は高騰することにつながります。
中でも、保管状態が良好で、走行距離が少ない優良なものはさらに高値が付くことになるかもしれません。
スポーツカータイプのミッション車のような限られた市場だと、たとえ自動車市場全体からみるとわずかな数であったとしても、該当する一部の人たちが同様な車種に人気がかたよる場合、価格の上昇は一時的ではあるものの、実はよく見受けられるのです。
その時々で需要は変動する
中古車市場の動向は、各中古車販売の店舗に聞けば教えてくれます。
ネットでの一括査定を利用するのも便利で良いでしょう。
今まで大切に乗ってきた愛車です。
出来る限り、高いお値段で売れれば嬉しいものです。
高値で買い取ってくれる、あなたのニーズに合った中古車販売店とのご縁があると良いですね。
また、高く買い取ってもらうためには定期的なメンテナンスを受けることも心がけましょう。
ネクステージなどの全国チェーン店なら、中古車販売・車検サービスのどちらも取り扱う店舗があるようなのでチェックしてみるのもおすすめです。